集成材・デメリット

集成材のデメリット

  • 見た目やさわり心地

集成材の代表的なデメリットは人工的な見た目や触り心地。無垢材は木の精油分や木の香りが微量ながらつねに放出されているので、自然の中の木のように素朴で味わい深い風合いが出るのですが、集成材にはそれがありません。

塗料が塗られている表面は何年たっても人工的な見た目のままですし、木の破片を繋ぎ合わせている内部からは、精油や木の香りはあまり出てきません。人工的な素材に囲まれた暮らしが嫌になって、集成材で建てた家を、築5年あまりで無垢材でリフォームする方なども少なくないようですよ。

  • 強度

集成材の2つめのデメリットは、強度です。

前章で申し上げましたとおり、集成材は、人の手によって、塗料を塗られたり、木を繋ぎ合わせたりして人工的に作られたもの。加工した職人の腕によっては、塗料がはがれやすい、繋ぎ合わせた木が離れやすいなど、強度の問題点が生じてしまいます。

ですから、集成材を選ぶ時には慎重にならなければ、後々痛い目を見ることもあるのです。安すぎる集成材を選ばない、家の一部になるまえの、加工された集成材の出来を確認する、などの配慮が必要です。